書を捨てよ、町へ出よう―。とびきりおいしいおむすびを抱えながら。
このあいだの朝、普段はつけない時間にテレビをつけたら、
とある情報番組で、乳幼児虐待の話題を流していた。
それは、数ヶ月前に大阪でおきた“姉弟置き去り致死事件”に関するもので、
その事件について、たくさんの親たちから「理解できる部分がある」という便りが届いているということだった。
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その中で、直接ある母子へ取材に行ったビデオが映った。
お嬢さんは3歳くらいで、ママは、我が子の相手をすることで、家事が思うようにこなせないストレスがある、と言っていた。
だけど、お嬢さんは活発な子で、とてもかわいがられてる感じだったし、
ノープロブレムやん、なんで?、って感じた。
ただ、どこかちょっぴりママの動きに義務的な匂いがするなあ・・・緊張してるのかしら・・・、と思って見ていたら、
パッと画面が変わり、ママの手には育児関連の本が5〜6冊・・・。
すごくビックリした。
○ ○ ○
勉強熱心なのはぜんぜん悪くない。
でも、きっとたぶん、あんなにたくさんの本はなくていいんだ、と思った。
だってさ〜
だいたいの本は、‘おじさん’が書いたり喋ったりしてる本だよ・・・。
そりゃあ、‘母業’からは現実ばなれしてるさ〜。
ムリムリ。
(だからといって、女の人が書いてるからぜったい良いとも言えないとこがイタイ・・・)
○ ○ ○
家事をジャマするお子ちゃまたちには、
自分もとってもイライラしました。
そんなに好きでもない掃除。
作るのめんどくさい晩ご飯。
もうガマンできなくなって、どうしたかといえば・・・
・家の中が散らからないように、ほとんど外出しておく。
・幼児番組のビデオをガンガン見せる。
・ほか弁屋さんへ買いに行く。
私は、良いお母さんに、今もぜんぜんなれないです。
おまけに、すてきな女性とかにもなれないです。
そういう自分がいやで苦しんだ時もあったけど、
今は、まあ、いいか・・・、って思います。
育児や人生を仕事としてみると、すぐに成果主義っぽくなりやすくて、
なーんか相性が悪い気がするので・・・。
もっと楽しくやりたい。
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我が子といると、自然と‘自分の中のこども’が顔を出してくるから、
少しややこしい。
‘自分の中のこども’が親の権威の顔で、我が子に語りだすことがあるから。
だから、その‘中のこ’もかわいがったり、仲なおりしたり、
っていう作業が必要になる時があるなあ・・・、って思います。
ちょっぴり「生きなおす」っていうか・・・。
ま、ワガハイもまだまだ未熟ってことナリか?(コロスケ・ケイコ)